恵方巻ノルマについて思うところ

今コンビニの恵方巻ノルマについて話題になっていますね。

コンビニは契約店長の過酷さについて度々話題になっていましたので、恵方巻にノルマがあっても何ら不思議ではありません。

寧ろ契約店長のあり様から考えると明るみに出てないだけで、もっとほかの問題もあるかもしれません。

 

さて、このようなノルマ制はコンビニだけの問題ではありません。

昔私がアルバイトをしていた飲食店でもノルマはありました。

その飲食店の場合、ノルマの他に同チェーン他店舗との売り上げを競うというものがありました。

ノルマもさることながら他店舗に後れを取っていると、上から言われるそうです。

なので、キャンペーン商品などの時期になると、社員の方々のご飯はそればかりになります。

上からの評価が出世に大きく関係しますし、出世すれば店舗で忙しく働くということもなくなるので頑張るそうです。

気の毒に思った私やほかのバイトの人たちもたびたびキャンペーン商品を買っていました。

 

こういった外食チェーンの社員の方々の仕事は過酷そのものでした。

最近はアルバイトが減ってどこも人員不足です。

私がいたそのバイト先も例外ではなく、いつも人が足りないという状況でした。

そのような状況下で足りない人員の埋め合わせをするのは社員、特に店長の役目でした。

店長は5時間眠れればいい方で、土日祝日は16時間ほど働いていました。

そして、シフトじゃない日でも書類などをまとめたりするのにほとんどお店に来ていました。

そんな状況だと本来残業時間がたくさんつくのですが、あんまり残業がつくと上に怒られるので店長自ら自分が働いた時間を消していました。

 

このような末端の人々に上の無能を押し付けるような状況は本当に我慢なりません。

店舗で恵方巻が売れないのはマーケティングの問題、バイトが増えないのも時給や待遇の問題で必ずしも店舗ごとの問題ではありません。

 

私がバイト時代にすごく不思議に感じていたのは本部の人が、店舗の店長に「頑張って売り上げを上げろ。」というんですね。でも店舗ごとの努力なんてものは微々たるものです。

あとで話しをきいてみると店舗ごとの努力は顧客満足度を上げるぐらいしかないそうです。

確かに少しは売り上げに貢献することかもしれませんが、それだけで大きく売り上げが変わるとは到底思えません。

そして、顧客満足度に必要な提供の速さやサービスの向上は店舗の社員やバイトを酷使して得られるもので、本部の人が努力するわけではない。

なんだか熱を入れるところが違うんじゃないか。

 

恐らくほかの外食チェーンも似たような状況であることは想像できます。

もう現在は色々なものが飽和状態になっていて、ほかに差をつけようとするとどうでもよい、本質ではないところに気をかけてしまう。

このままでは掃除機のときみたいに革新的なものが登場すると一気に今までのものが終わってしまうんではないでしょうか。

もう少し危機感を持ってほしい。というより自分たちの置かれている状況をきちんと理解してほしい。

最近どこでも言われていますが、日本の過剰なサービスは絶対に自分たちの首を絞める結果になる。

 

クレーマーとかももっと穏やかに生きましょうよ。

臆病者ほどよく吠える。あなたは何におびえているんですか。

クレームという攻撃に使われたエネルギーは必ずどこかに残る。

その場でクレーマーにそのエネルギーを返せればよいのですがそうもいかない。

必ずクレームを浴びせられた人の体にそのダメージが残る。

それが積み重なって人は死んでいく。

クレームで殺されたといっても過言ではないかもしれません。

もうほんとクレーマーなんてものはお客でもなんでもないわけですから、あんまりうるさいときは実力行使でぶん殴ってもいい気がします。

結局ああいうタイプは痛い目見ないとわからないでしょうから。

 

本当にみんなもっと寛容に生きましょうよ。

今は待ち時間がたくさんあったってスマホがある。

赤ちゃんがうるさかったらイヤホンでもすればいい。

月並みですが自分たちが行き過ぎたサービスを受け取るとき、ほかのだれかが行き過ぎたサービスを提供している。

何事にも犠牲はつきものですが本当にそれでいいんでしょうか。